聞く機会・話す機会が圧倒的に少ない。
学校の教室だと何十人もいる中で、話せるのは1人だけです。「先生」のスピーキング練習の場になっています(ただ、私の経験からいうと、かなり単語読みでした。)。文法主体の勉強方法になってしまうのはよくわかりますが、英語をちっとも話せるようにはなりません。おそらく、学校で英語の授業というのは、形式的な限界があり、時間の無駄です。今後、なくなっていくでしょう。(なくなってほしい)
スカイプやZOOMの英会話などだと、聞く・話す機会はものすごく増えます。
ただ、海外の先生だと、時差や予約時間、あるいは毎回ちがう先生、違うテキストだったりします。自分の脳みそに定着できる方法とはならないことが多いかもしれません。
そこで、リモート英会話を週2回うけるとして、毎日TraEnglishのAIシャドウイングで復習することで、自分の理解・定着を増やす、というような使い方だと、劇的に「定着する」効果があるように思います。 同じリモート英会話の頻度でも、定着できるよう、繰り返し「聞く機会」「話す機会」を増やしていきましょう。
2022/2/1 ダルビッシュさんも同じこと言ってました(下記動画)
単語、文法の使用頻度、重要具合を 理解できてない。 ≠テストに出る頻度とは全く違う
AIは人間の脳を模しています。たくさんの用例をインプットして、「可能性」「確率」「組み合わせ」で「理解」しています。
AIは確実に聞き取れなくても、この文脈なら、おぼろげな音でも、この単語の確率が高い、ということで全体の解釈を決定ができます。
英単語は、文法さえあっていればどのような組み合わせでもあるのでしょうか?組み合わせがある程度決まっているものも多いし、よくある定型的な組み合わせ、というのもあります。
そういうフレーズは、速く発音されたり、途中が省略されて発音される傾向にあります。1つの単語というよりは、複数の単語の組み合わせ、で、1つとして認識したり、全体の文脈からこれだろうと思いつつ、(=確率が高い)予測や理解をすすめています。
英語で私とあなた、という時、 You and I は 100%、 I and you は 0%です。
人間もまた、「頻度の学習」がされると、予測や推測が有効に働くようになります。ただ、単語暗記や文法の学習では、頻度や新しい用例は、まったく学習できません。
多くの生きた英語の例に触れるのが一番です。
話す聞く、遅すぎる(+読むも)
文法をたくさん覚えて、とても難しい英文解釈ができることに越したことはない、と思いがちです。
しかし、自動車を運転するとき、信号機は3色だから、瞬時に判断して、ブレーキとアクセルを適切にふみわけている、ということを思い出してください。
たとえば、安全運転のため、エライ専門家が研究して、交差点の状況を細かく詳しくわけて、(歩くのが遅いおばあさんがいたり、救急車が走ったりしますよね) 信号機100色にして、覚えて、それどおり運転しなさい、というものにして、そして、みんな試験では、一度はちゃんと覚えたとしましょう。
さて、運転できますか?そして忘れないですか?
実際の信号機は3色です。だからこそ、個人個人が安全運転の良心に従い、瞬時に状況判断できる人に免許をあたえて任せる、そういうふうになっていますね。信号が青でも、いざというときは、自分で判断してブレーキをふむ、瞬時に危険を予測する、ということができます。
路上に出ると、信号機以外のいろんな「情報」があり、多くのルールをつめこみ、考えすぎると、とっさの判断ができません。せっかく覚えた何かを1つ忘れてしまうと、まったく判断ができなくなります。なんといっても、他人から教えてもらったルールは、時間がたつと、さらに忘れます。ただ、自分で運転した状況から、自分で理解したこと、危険を回避できたこと、は、決して忘れません。
英語も同じです。
もうひとつ、学んできた英語の文法や単語に、常に日本語の介在があることです。難しい日本語の介在がなくても英語が理解できる、話せる、そのようになるべきです。
自転車の運転や、キャッチボールと同じく、理論を教えるよりも、慣れる練習する、ということで、「できるようになる」ものです。
私たちはそのようにして、世界で一番難しい、といわれる日本語をマスターしました。
今の先生の世代の人々が、英語をその世界一難しい日本語で理解しようとして、子供達にもそうさせていることで、世界で一番難しい英語を作りだしてしまっています。
無駄なもの・難解なルールを、すっきりさせて、慣れることで、速く俊敏な能力を得ることができます。 日本に暮らしていても、英語の音読・シャドウイング、を繰り返し、たくさんやることで、できるようになるものです。
ほかにも、( 英語のAIにはないことですが、) 人間的に、楽しくおこなう、自分を中心にしていく、使ってみる(周りの人と英語で話してみる)、ということが、英語に限らず、有用です。